2006年02月10日

バカが病気を媒介する

私の祖母は80代で、昔からの喘息持ち、現在も入退院を繰り返しており、
母は60代で、生まれついての心疾患。子供の頃はドクターストップで
学校を休むことが多かった人である。
姪も喘息を持っていて、体が弱く病気がち。甥は現在4歳で、幼児のグループ。
姉は現在妊娠6ヶ月。昨日、切迫流産を起こしかけて入院中である。。

インフルエンザは毎年流行するのであるが、
現在の我が家の構成は、ほとんどをインフルエンザのハイリスク群が占めている。

去年インフルエンザに感染し、大変な思いをした私であるが、
実はこの時期に実家に帰れば、他の家庭から見れば過剰と言われるくらいの
予防策を講じることを強いられるのである。

部屋は常に湿度を保ち、寝室には加湿器常備。
外から帰れば紅茶でうがい手洗い。人混みに行く際にはマスク。
一昨年実家に帰った際に、私は予防接種を受けていなかったため
無理矢理連れて行かれた。(w

そこまで過剰な対応をするその理由は、もちろん上に挙げた通りだ。

万年不健康とはいえ、医学的には健康な大人である私が
あれほど苦しんだインフルエンザという流行性疾患。
ハイリスク群に属するうちの家族が、乗り切れるとは到底思えない。

その昔、インフルエンザは流行性感冒と呼ばれていたため、
「重い風邪」くらいにしか考えていない人が多いが、

実は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において、
四類感染症として、後天性免疫不全症候群(エイズ)と同じ分類に入れられており、
診断した医師は、七日以内に保健所長を経由して
都道府県知事に届け出なければならないとされている。

感染すれば、俗に言う「指定伝染病患者」というわけだ。

インフルエンザは飛沫感染と言われているが、
実はインフルエンザウィルスは感染する能力を持ったまま
飛沫核が空気中を浮遊するので、実際には空気感染することになる。

感染している人がくしゃみをした部屋に、数時間後に入っても、
感染する可能性があるのだ。

インフルエンザと診断され薬を処方してもらえた人は、
その薬を飲むことによって、通常は重いはずの症状がかなり軽くなるので
「治った」と勘違いする人が極めて多い。

「翌日熱が引いたから、頑張って仕事に行ったよ」
なんて自慢げに話すバカがいるが、実際には彼は治っていない。
ネットを徘徊している途中で、
「1日でインフルエンザが完治した」と書いていたバカもいた。

先日テレビを見ていたら、SMAPの草なぎ剛も似たようなことを言っていた。

熱が下がれば「治った」と思いこみ、人にはうつさないと思う人が多い。
「多少の体調不良では仕事に行く」という習慣のある人は特にだ。
しかし実際には、熱が平熱(微熱も不可)まで下がり、
その後2日間はウィルスは全滅しておらず人にうつす可能性がある。

このインフルエンザという疾患は、ハイリスク群の人達にとっては死に至る病気。
感染した後の対応ではなく、予防することが重要だ。

ウィルスが空気感染でハイリスク群の人達に感染すれば、
知識が無い故に、知らない間に人を殺していることもあるのだ。
そうなると、そのバカ連中だけの問題ではなくなる。

しかも最悪なことに、彼らは薬を飲んでおり <だから治ったと勘違いしている
ウィルスを薬剤にさらした経験を持っている。

彼らが自分たちの中だけでウィルスを死滅させれば済んだ話なのだが、
薬剤にさらされた経験を持つウイルスは、変異によりその薬剤に対して耐性を持つ。
その結果、アマンタジン・リマンタジン耐性インフルエンザウィルスが蔓延することとなる。

特効薬を処方してもらいながら、死滅させずに他人に媒介した結果だ。
タミフル耐性ウィルスの話題も既に出ている。

アフリカの一部の地域では、
「人はいつかエイズにかかって死ぬのだ」と思いこんでおり、
女性経験の多い、モテる男性は必ずエイズにかかっているということなので、
若いうちにエイズに感染していることを自慢する人がいるという。
(感染していないのにエイズだと嘘をつく人もいる)

もちろん、モテ男の象徴なので、予防することなくいろんな人に媒介していく。

日本はエイズに対する知識は、さすがにここまでは低くないので、
この話を聞くと「殺人的バカだ」と思うことだろう。
知らない間に人を殺しているのだから。

しかし、インフルエンザをただの流行性感冒だと思いこんでいる人も
やっていることは彼らと同じことであり、
結果を見ると、彼らも同様「殺人的なバカ」である。

耐性ウィルスに限らず、インフルエンザの流行も、
知識があれば抑えることは可能なはずなのだ。

すべての病気の知識を持てなどとは言わないが、
毎年流行しているインフルエンザの知識くらいは、持ってはどうなのだろうか。

病気を媒介するのは、鳥でもブタでも蚊でもネズミでもなく、
この「バカ」というイキモノだ。

CDC、インフルエンザにアマンタジン、リマンタジンを使用しないよう勧告
2006年01月18日 09時57分
米疾病管理センター(CDC)は、2006年1月14日、2005-06年のインフルエンザ流行期に、米国では、インフルエンザの予防と治療にアマンタジンとリマンタジンを使用しないよう勧告した。06年1月12日までにCDCが行った検査で、今期流行しているA(H3N2)型ウイルスの91%が、これら薬剤に対する耐性を得ていることが明らかになったためだ。
この記事へのコメント
今先週インフルエンザにかかった友人から鍋の誘いをうけていて、いろいろ検索しましたが、1番信頼できました?」
Posted by まろchan at 2008年02月01日 18:56
> まろchanさん

いらっしゃいませ。
一昨年の記事ですが、お役に立ててよかったです。

お友達が平熱に下がってから日が浅いようでしたら、
鍋のお誘いはお断りした方が、感染する危険は少なくなりますね。

なんだか鶏団子鍋が食べたくなりました。(w
Posted by あおい at 2008年02月02日 21:19
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