そんな言葉が飛び交っている昨今だが、胡散臭い情報には飽き飽きしている。
有識者の発言ならばその根拠を調べることをせずに鵜呑みにし、
活字やグラフとなっていれば疑わない。数値が出ていれば信憑性は一層高まる。
しかし、その数値が何を意味するかは知らないし、調べようともしない。
例を挙げるなら、(注意:↓ただの例です
「肺ガン患者の70%が喫煙者」と言われれば、
喫煙者は肺ガンになりやすいのだ、と錯覚するが、
一般市民の70%が喫煙者なら、非喫煙者と喫煙者の発ガン率は変わらない。
逆に、「なんと肺ガン患者の30%が非喫煙者」と書かれていれば、
喫煙していないことが肺ガンの原因にさえも見えてしまう。
しかしこちらも同様、一般市民の30%が非喫煙者ならば発ガン率は変わらない。
こういう場合、非喫煙者の何%が肺ガンになり、
喫煙者の何%が肺ガンになるかの比較をしたレポートが必要なのだ。
頭の良い人達の仕組んだ言葉のマジック、
または数字のマジックに人は容易く踊らされ、時には毒さえも飲む。
「それが社会の仕組みです」と言われりゃそれまでだが。
さて、地球温暖化の話だが、社会的には
CO2排出量削減 = エコロジー という図式が出来上がっているが、
本当にCO2の排出を削減することが温暖化抑制に繋がるのかについては
私は些か疑問がある。
下のグラフを見ていただきたい。
(C.D.Keeling)を元に、Excelでグラフを組んでみた。
1958年から2004年までのデータが載っているもので、
1964年までのデータの中に -99.99などの
不正な数値があったため、その部分をカットし、
1966年からの1年の平均値と、
1965年を始めとした、前年平均値からの増加率をグラフに表してみた。
(前年との平均値の基本となるため1年の平均値から1965年もカットした)
皆が騒いでいるように、CO2濃度は年々増加している。
しかし、上の前置きで挙げているように、このデータだけを見て
CO2 = 温暖化の原因 とは受け取らない という方向で見て行きたい。
気象庁の「過去140年と過去1000年の地球の地上気温の変動」によると、
1980年以降が基準値(1961年〜1990年の平均値)を上回り始めている。
しかし、CO2濃度は1980年から急激に増加したわけではなく、
前年との増加率も上昇の一途を辿っているわけではない。
産業革命(1800年)以降から大気中のCO2濃度が増加し始めた、
と言われているが、しかし気温の方は、
(b) 過去1000年を見る限りでは、1800年から上昇どころか、
1900年までは過去の気温とあまり代わりはない。
人間の産業革命によりCO2濃度が幾らか高くなったことは認める。
そして過去と比べて地球の気温が高くなっていることも認める。
しかし本当に、CO2が地球温暖化を促進しているのだろうか。という部分が疑問だ。
京都議定書で温室効果ガスに指定されているものは、
二酸化炭素をはじめとする6種類。
大気の中で一番温室効果を持つとされる水蒸気は
人間がコントロールすることは難しいとされ、省かれている。
しかし、二酸化炭素の濃度が380ppmほどなのに対し、
水蒸気は、気温や湿度により1,000ppm〜数10,000ppm。
火星は大気が薄いので気温が低い(最低気温-81度)というのを聞いたことがあるだろう。
本来、平均気温-20度ほどの地球という星を
人間が住めるほど暖かくしているのがこの水蒸気だ。
曇りの日の夜に、雲が空を覆うため比較的暖かい、という体験があると思うが、
あれは水蒸気の温室効果によるものだ。
二酸化炭素増加による気温の上昇を体感することは少ないが、
水蒸気の場合、その効果をダイレクトに体感することが出来る。
だが、この水蒸気は考慮されていない。
(キーリング 1989 根本順吉著「超異常気象」p213)
キーリング氏のデータによると、
まず気温が高くなってからCO2濃度が上昇していることがわかる。
これは、気温が高くなった故に水中からCO2が溶け出した のではないのか?
実際にマウナロアのデータでも、暖かい季節にCO2量が増加しているのが分かる。
CO2濃度が上がってから気温が高くなったわけではない以上、
地球温暖化の原因がCO2とは言い切れなくなってくる。
地球を暖かく保っている水蒸気というものが考慮されていないこと、
そしてCO2の濃度は温度が高くなってから上昇していること、
他にも理由はあるのだが、このことだけで
CO2 = 温暖化の原因 の因果関係を疑うには充分だ。
「暖冬だ」と聞けば「地球温暖化のせいだ」と言い、
「冷夏だ」と聞けば「温暖化のせいで異常気象だ」と言う。
暑かろうが寒かろうが騒ぐのだ。
放っておけばよい、と思う気持ちはやまやまなのだが、
このことだけなら別に、「簡単に信じちゃって。。」で済むが、
困ったことに、CO2による温暖化防止には困った副産物がついてくる。
カーボンニュートラル という方式だ。
空気中の二酸化炭素の炭素は地上にあったもの。
地上の炭素量は一定であり、木が保有している炭素は地上からとったもの。
木を切って燃やす分には、木が保持していた炭素を空気中に返すだけなので、
地上の炭素量を増やす結果にはならない。
太古の地中から掘り返した化石燃料を使うから増えるんだ。
現代の炭素量を維持したいのであれば、化石燃料ではなく、
今生えている木を切って燃やせばいい。<後で植えればいいんでしょ
という、まるで言葉遊びのような方式。
「地球温暖化防止のために木造建築推進」なんてのもあるようだ。
CO2の排出を減らすためなら森林を伐採しようと。
分かりやすく言えば、森林撲滅キャンペーン。
地球温暖化を抑止するなら確かに、
森林を伐採し、大地を砂漠化させて水蒸気の発生を少なくした方が良いが、
(気化熱の関係など、複雑なものもあるが)
本当にそれが地球のためになるのかどうかは、誰の目にも明らかだろう。
化石燃料はいつかは尽きる。
CO2削減を掲げ、結果的に残った燃料を
効果的に利用する技術が発達するという現在の傾向は好ましく見ているが、
目的を見誤り、本当の環境破壊を推進する動きは目に余る。
地球温暖化について、皆は一体何の問題を解決しようとしているのか、
どうなることを望んでいるのか、私には皆目見当もつかない。
参考資料:
CDIAC
気象庁「IPCC第三次評価報告書〜第一作業部会報告書」
「環境問題」を考える

言ってないですね。
二酸化炭素の削減は本当に地球温暖化防止に繋がるのか、と問うているのですが。
それを問うことは「地球温暖化は放っておいていい」にはならないと思いますけど。